アトピーと聞いて知らない人はほぼいないはずです。
実際に旦那のアトピーの話をしても知らない人には遭遇したことはないですし、何より驚いたのは「私も昔アトピーだった」「弟がアトピー」など、子供の頃や身近な人がアトピーを患っている場合が多かったことです。
アトピー人口は多く認知度も高いですが、ほんとうの意味で理解はまだまだ追いついていないと感じています。
アトピーの症状って?
アトピー性皮膚炎とは、アレルギーの一種であり皮膚に炎症が出てしまい、治らずに繰り返してしまう病気です。
普通の人に比べて極端にアレルギー症状が出てしまうため、食べ物やハウスダスト、汗や気温や着ている服等にも左右されます。
症状としては、
・慢性的な強い痒み
・発疹、肌荒れ(部分的、もしくは全身)
痒みはかなり強く、我慢できずに掻いてしまいます。
強い痒みに対抗できる強さで掻くと、肌から出血することも。
痒み ⇒ 掻く ⇒ 皮膚が荒れる ⇒ 痒み ⇒ 掻く ⇒ 皮膚が荒れる
この無限ループを繰り返すことでアトピー特有の肌の質感や色素沈着が起こります。
アトピーが起こす様々な影響
痒みや炎症が引き起こす第2、第3の悪影響をまとめました。
友人や知り合いがアトピーの場合は、普段の生活でこういうことに悩まされていることが多いでしょう。
・強く掻く事を繰り返すことによるサメ肌・鱗肌・色素沈着
・強い掻痒感による集中力の低下(仕事や話に集中できない)
・強い掻痒感による睡眠不足
・痒みが強すぎて具合が悪くなる(吐き気)
・人前で掻きむしってしまう
・普段必死に我慢していても、寝ているあいだに掻いてしまう
・肌の荒れや痒みのせいで家にこもりがちになる、人に会いたくない
・ストレスの上昇
・皮膚がポロポロと剥がれる
・鬱症状
アトピーがかなり酷い場合、以下のような日が続きます。
睡眠・・・
夜決まって痒くなり、朝方まで寝れない日がほとんどになる。万年睡眠不足。
仕事・・・
痒みによる睡眠の阻害と集中力の低下により常に100%のちからを出せない。焦りとストレスを感じる。
寝不足による遅刻や体調不良。鬱っぽくなってしまう。
対人・・・
掻き痕や荒れを見られたくない為、夏でも長袖を着る事も。肌が荒れた日は人に会いたくない。
万年寝不足なので遅刻をすることも。顔色が悪いと言われる。
ときには流血してでも掻いてしまう強い痒み。
旦那に痛くないのか?と訪ねたところ「痛みのほうが痒みよりはるかに楽」と言っていました。
それほど強い痒みと様々な症状を抱えながら普通の生活など到底送れるはずもありません。
アトピーで苦しむ人達に最も必要なこととは
生死に関わる病気ではないこともあり軽視されがちなアトピー性皮膚炎ですが、実際は普通の生活を送ることもかなり困難で苦しんでいる人たちがたくさんいます。
私達が彼らにできることとして、まずはアトピー性皮膚炎という病気への理解を深めること。
そして、日常に支障をきたす症状の人たちに手を差し伸べることです。
アトピーの改善に協力するという話ではありません。
アトピーの影響でどうしても日常が困難なとき、理解してあげてほしいのです。
この病気の特徴として、当事者以外は辛さがわかりにくい点にあります。隣で3年間見てきた私ですが、どうして普通の人と同じ日常を送らなくてはならないのだろう?と悔しくなるほど困難な病気でした。
その時に思ったのは、職場や友人に一人でも理解が深い人がいてくれたら・・・という点です。
「辛そう」「大変そう」から一歩踏み出して、どんなものか知った上で手を差し伸べてくれるだけで、アトピー患者の方たちは大きく救われます。
アトピーは見た目でわかりやすい病気です。病気なのに「掻く」という行為が伴うだけで恥ずかしいとさえ思っている人もいます。女性は特に肌に関わる話なので、そう思っている人が多いと思います。
病気である方々への配慮と理解を、この記事を通じて少しでも知って頂けたら幸いです。
最後に、私は大きな病気のようにもっと多くの人のアトピー理解が深まれば、アトピーの改善や完治への道が開かれると思っています。食事や生活を気をつけることで改善されることを広く周知できれば、苦しむ人がたくさん減るのではないかと思っています。また、そんな未来を望んでいます。
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