以前アトピー性皮膚炎はひとりで立ち向かうのは難しいという記事を書きました。
実際にアトピーの痒みは集中力や意欲を奪います。
そこで旦那の完治に向けて妻の私が動き出したわけですが、アトピー改善に対して旦那はどう思っていたのか?具体的に何が助かったか?それを今回本人に聞いてみました!
自分で自分を褒めてる気分でお恥ずかしいですが。
第一位:理解があったこと
まず間違いなくアトピー性皮膚炎への理解が一番ありがたかった。
・掻くのを止めない
・痒みが出たときにほっとかない(声をかけてくれる、さすってくれる、対処しようと動いてくれる)
・アトピーへの知識を深めてくれた
・改善へ手助けしてくれた
私はアトピーに対して経験も知識もない状態でした。
旦那(当時は彼氏)がアトピーを患っていると知って、まず初めは助けになりたいという気持ちで知識を深めることにしました。
冷やしたら?さすろうか?シャワー浴びる?それ食べちゃだめだよ。など、アトピーを一切知らない人が言っても説得力もなにもないですよね。
私が少しでもアトピーを知ること、それが旦那にとっての「安心」になればいいなと思ったのです。
また、掻くことについて以下にまとめました。コレに関しては別途記事を書きたいと思っています。
私(妻)の思う「掻くということ」について
アトピー性皮膚炎の場合、掻いちゃダメ!と言われることが多いと思います。
私は、アトピーにおいて”掻く”ということがすでに病気の症状であると思っています。
掻くこと=悪 ではなく、アトピー性皮膚炎=掻いてしまう病気 です。
「掻いてしまう」のはあくまで症状。偏頭痛の人が頭に強い痛みを感じるのと同じで、不可抗力なのです。
掻くことを否定するのは、アトピーという病気を否定するのと同じだと思っています。
第二位:強制しなかったこと
強制せず無理なく改善に移行してくれたのでストレスを感じることがなかった
・今から改善はじめます!などの宣言がなく、徐々に無理なく改善してくれた
・「改善しなきゃ」とストレスを感じることがなかった
・「実は○○を☓☓にしたんだ」などあとから言われて気付かされたことがあった
例:お砂糖を全部てんさい糖に変えた等
・改善を意識しすぎないようにしてくれた
アトピーは、掻くことに対してどうしても罪悪感が生まれてしまいます。
今から改善します!とすべて制限し始めると、治らないことへの不安や焦りでストレスが溜まり痒みが生じ、掻いてしまったことへの罪悪感でさらに悪化の原因になるかなと考えました。
それと、そもそも改善したいと望んでいる本人に対してわざわざ恩着せがましく言うこともないかなと笑
アトピーが治らない、改善できない、と死ぬほど悩みぬいて来たのですから、宣言しても「どうせ治らないし」と思ってしまう可能性も正直懸念していました。
もちろん、本人の「治したい」という強い意志が一番重要ですから、旦那の気の回らない部分や未知の領域(料理)で手助けしたしただけと思っています。
第三位:その他の細かいところ
1位と2位が大部分を占めてるけど、その他細かい部分も感謝してます
・ステロイドを完全否定しなかった
・本心から心配してくれていた(夜中掻いていると寝てたのに起きてきて対処してくれた等)
・料理が美味しい(制限されたらもっと食が限られると思っていた、味気ないと思っていた)
・保湿クリームを背中に塗ってもらえるよう毎日頼んでも面倒臭がる様子がゼロだった
脱ステロイドやステロイドの悪い噂など沢山の意見があります。
私はアトピーと同じくステロイドとも上手に付き合っていくことが重要だと考えています。
ステロイドは炎症を落ち着かせる力があります。それはアトピー患者の精神安定にも繋がります。
しかし、摂取し続ければ間違いなく悪影響も出てきます。
ステロイドのことだけを考えるのではなく、アトピー治療との並行で用途にあわせて使用していくことが大事です。
アトピー治療に大切なこと
この話を旦那に持ちかけた時、本当に沢山感謝してくれていて嬉しかったです。
特に『アトピーへの理解』に強く感謝してくれていたのですが、同時にアトピーの難しさも考えてしまいました。
こちらの記事にも書きましたが、アトピーは世間から病気としての認識が甘いと感じています。
アトピー治療に大切なことは、当事者よりもまわりの理解だと思っています。
身近な方にアトピー性皮膚炎を患っている方がいる場合は、どのような病気なのかを理解してあげてください。
精神と環境に大きく左右される病気なので、それだけでもほんの少し改善されると思います。
少しでも理解が深まる社会になればと願うばかりです。
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